9/11 ハリウッド映画のミッドウェイが公開されます。2年前に書いた記事が好評で、いまだグーグル検索1位に君臨。
ミッドウェイ海戦の敗因
これは、2018年10月スポーツ種目である雪合戦を空母対空母の先頭に見立てた例として3部構成で述べさせていただいた記事です。AIの認識精度が高くなっても、未だに検索一位に正直びっくりしています。
私なりにまとめたミッドウェイ海戦の敗因は
①情報が筒抜け
当時に日本海軍の暗号が筒抜け、日本陸軍の忠告も聞き入れず、そのまま使っていた事。連戦連勝で驕りがあった。

②相手を知らない
彼を知り己を知れば百戦殆からず 『孫子』謀攻篇 敵についても自軍についてもよく知らなければ戦など
勝てるはずもないと云う意味
勝利を得るためには5つの方法があります。
戦うべき時と戦うべきでない時を知っている者は勝ちます。
大軍を率いている時とそうでない、わずかな兵で戦う時との用兵の違いを知っている者は勝ちます。
地位の高低を問わず全員の目的・心情が一致していれば勝ちます。
自分は十分な準備をしており、相手は準備ができていない状況であれば勝ちます。
将軍に能力があり、君主がむやみに干渉してこなければ勝ちます。
この5つは勝利とはどういうことか、それを知るための道です。
ですから『敵についてよく知り、自分についてもよく知っていれば、何べん戦っても負ける危険はない。自分のことはよくわかっていても敵について知らなければ勝ったり負けたりする。自分のことも敵のことも知らなければ、戦うたびに負ける危険性がある』と言われているのです」 一部 中国語スクリプトより抜粋
例えば、アメリカ軍は、暗号解読に3千人にも及ぶ人員を充て日本の動きを注視。方や、7~8人の一部所による暗号解読では、比較になりません。
③兵員のモチベーション
私たちは企業研修などからの知見で実行する人たちの行動心理や気持ちの持ち方(モチベーション)がとても大事であると考えています。その上で、作戦を考える参謀、空母を司る現場との意思疎通が非常に重要なターニングポイントであると考えます。
ミッドウェイ海戦で、捕虜になった空母「飛竜」の乗組員の証言などから、空母の中でも意思疎通がうまくいっていない事が判明しました。(捕虜たちは一様に攻撃を受け沈没する前の連絡をもらえず、取り残されて救命いかだで脱出しました。)
また、4月にはインド洋遠征など十分な訓練もなく作戦行動で出撃しました。
④前回の反省をしない
4月のインド洋遠征で空母赤城の上空に英軍爆撃機数機が飛来し運よく爆弾を交わし大事に至りませんでしたが、ちょうど格納庫内では、正にセイロン島爆撃のための地上用爆弾から英国軍空母へ攻撃するために魚雷に変えている最中の出来事でした。(ミッドウェイ海戦では、この兵装転換があと5分早ければ、被害を最小限に収め海戦に勝利したと今まで伝えられてきました。)実際には、この兵装転換が完了するまでに約一時間ほどかかる事が判明しています。
5月におきた珊瑚海海戦での教訓もほとんど生かされませんでした。(珊瑚海海戦は史上初めて空母対空母の戦でした。)逆にアメリカは、対策を練り空母の補修、作戦の練り直し、チームビルディングの強化を図り、その後の太平洋戦争のイニシアチブを握ってゆきました。
⑤官僚主義
空母同士の戦いでは、本国の大本営からの判断を仰いでいては、その差で攻撃を受け反撃のチャンスすら逸してしまう危険が有ります。外国人ビジネスマンからなんで本社に持ち帰って答えを出すの?って言われたのは、一度や二度ではありません。権限をもって即断できなければ、外国との交渉事でも不利に転じてしまいますので、これが戦闘シーンであればなおさらです。
まして、ミッドウェイの作戦を司る南雲中将の決断で地上攻撃から空母への攻撃に代わる兵装転換がこの愚かな負け戦のエポックになっています。空母による航空戦を専門とする山口多聞少将の進言を無視し、攻撃のチャンスを逸してしまいました。(空母は甲板が使えなくなったら、普通の船になるだけです。)
私の勤めていた企業でも東大卒が社長になり、その他の大学卒では、どんなに優秀でも取締役止まりでした。
あなたの会社はどうですか?
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これらの事象を踏まえ、太平洋戦争のターニングポイントであるミッドウェイ海戦を深掘りし、自社の戦略に生かしてほしいと思います。もちろんスポーツ種目である雪合戦でこれらを仮説を立てながら検証する事が可能です。
11月上旬 ミッドウェイ海戦の敗因を雪合戦で実証する無料雪合戦研修体験会を実施します。(都内体育館)ぜひ、ご参加ください。

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