2019 大学ラクロス観戦記

新ルールと台風19号で変化を求められた関東大学ラクロス

第11回ラクロス全日本大学選手権大会・決勝戦

秋の大学ラクロスシーズンも最終節 大学選手権が先日、東京駒沢陸上競技場で男女の決勝戦が行われました。

まるで長篠の合戦を彷彿させるような立教大学の攻めと速攻で風林火山のDNAを受け継いだような同志社大学の戦い方に見る側も引き込まれました。

ラクロスの魅力とは

昨年度は男子が早稲田大学と女子の関西学院大学の優勝で学生ナンバーワンが決まったラクロス大学選手権。今年から新ルールが導入され、試合時間を男女共通の15分のクォーター制に変わり、女子はこれまでのプレイヤー12人から(男子と同じ)10人に変更され、2028年のロスアンゼルス五輪での正式種目導入のためのルール改正になりました。

私がこの春、慶応義塾大学の練習試合など見た限りでは、世代交代とルール変更の対応に各校が苦慮し、今までマークされなかった大学でもチャンスが生まれてどの学校にも優勝するチャンスが出てきました。もちろんチームビルディングが重要ですが…

男子の部 東北大(紫)VS 早稲田大(白)
大学ラクロス決勝 男子の部 駒沢陸上競技場 東北大(紫) VS 早稲田大(白)

 

年の関東リーグ戦で検討した青山学院大学がリーグ戦で苦戦を強いられている中、立教大学がリーグ戦を制し関東大学の決勝でも連覇中の慶應義塾大学を退け、代表として大学選手権に進出、この日の決勝戦に駒を進めて来ました。

一方、昨年の大学は関西学院大学を破り、進出してきたのが部員80数名の同志社大学ラクロス部でした。どちらもミッション系の大学で都会の洗練された鮮やかな色のファッションで観戦されるいる応援団がとても印象的でした。(特に両校とも紫色を基調としているのでグラデーションやコーディネイトの難しさを喜んでチャレンジして来場されている学友やご家族と保護者の方には敬服します。)

オシャレな対戦

観戦に訪れた関西大学リーグの他校の選手や同志社大のベンチ入りできなかった部員から情報を収集した所、4年生のゴーリーを基軸にチームが編成され個人技での戦術を活かした戦いで決勝に駒を進めたとの事。部員もやや少なめですが、一体感のあるまとまったチームと云う評価でした。

対する関東大学リーグ覇者の立教大学は個々の高いレベルで平均した戦力を持つ選手をセットで交代して常に同じ攻撃力のあるチームという話でした。

インターネットテレビなどの中継も有り、サッカー日本代表で活躍された中沢祐二氏も来ていて賑やかモードイッパイのフェイスオフ前でした。

※フェイスオフ: センターサークルに2人の選手が向き合って、クロスを地面に水平に置いて、審判のホイッスル音でボールをクロスで両選手が取り合う事。(手を使ったり、クロスをけったりすると反則)

試合開始ご立教の怒涛の攻め

第一クォーター フェイスオフ後の立教大学の攻撃陣の動きは素早く、あっという間に3連続得点選手で立教大学は大盛り上がりに、2分間のブレーク後、第二クォーターに入り、個人技を活かした同志社大学ミッドフィルだーの動きが活発に、ペースが緩み始めた立教陣地に留まる時間が増え、5連続得点で逆転。同志社ゴーリーを起点に動く大技が観戦する眼を惹きつけます。

まるで長篠の戦い?

後半戦は、試合に慣れてきた立教が攻勢に、運動能力と選手交代を繰り返す立教大学が相手陣地内で立て続けにシュートしゴールを決めました。同志社大学が一点を返すも、疲れが見えた紫のジャージに対して白のジャージが自転車のロードレースの様に先頭交代するように、代わる代わるピッチで持ち場持ち場の活躍が著しい立教大学の戦いは、まるで、戦国時代最強と云われた武田軍を3人づつ順番に鉄砲を撃ち込んで個人の騎馬戦重視の武田軍を破った織田徳川軍の様な長篠の戦い(1575年)のような雰囲気をし、白のジャージチームは王者へのホイッスルを待つのみです。

連続失点に観念の眼(まなこ)で戦う気力を失った同志社大学には、もはや打つ手がなくなり、結局終わってみれば10対6で立教大学が勝利を得ました。

男子の方は、圧倒的な強さ関東を制した早稲田大学が初出場の東北大学を退け、連覇となりました。(東北大学のみなさん今度は宮城の雪合戦大会でお会いしましょう!)

学び取る事

私は雪合戦の専門家としてこのコラムを書いています。その中で攻守を含めチームワークとそれを培うためのチームビルディングを重視し相手がどんな人で何を考えているのかをチーム内で共有し、それを踏まえて相互理解につなげてチームの強化。ビジネスなら生産性を高める事につなげて行きたいと考えます。

例えば、観戦した他校のラクロス部員の学生さんへこの試合で優勝した立教大学の何処が良かったのかをチーム内で100個書き出してみては? 1~2個なら、簡単に答えが出ます。でも、100となると、そう簡単には参りません。

現役ラクロッサーの君たちへ

普段から意識し観察する眼を持ち(養い)、部員同士で話し合い、自分たちに何が足りて足りないんだろうか?これを偵察班ではなくてプレイヤー自らが考えて欲しいと思います。ぜひ部員同士で時間を設け、立教大学チームの良さを100個出してみましょう!(意外な気付きが表れます。)

現中日監督を攻略した実績

もう30年前のお話ですが、私は東京の大学の野球部に所属していました。東都大学野球で比較的レベルの高いリーグでプロ野球選手を多く輩出しています。当時ビデオもあまり普及しておらず、ルールブックと俗人的な監督采配が主流でした。そんな中、データを重視した当時2年生の私が、リーグ1部昇格と共にベンチ入りさせていただきました。

現中日監督と同ピッチングコーチを擁するチームと対戦する前に私は主にこの2投手を徹底的に調べ、弱点を見つけました。まともに対戦したら勝てません。そこでデータを重視して相手を攻略する事を上級生と監督に直訴。採用されました。

文章と関係はございません

調べてみるともちろん頷くような長所がいっぱいありました。彼らをデータ上、丸裸にして対戦したので、試合は両投手とも攻略し一部リーグでの初の勝ち点をもぎ取る事が出来ました。

相手の長所を見抜く、これはラクロスをプレーする人だけでなく他のスポーツやコミュニティ、家族に於いても活用する事が可能です。相手はどんな人で何を望んでいるか?相手の事が知らないと不安でどうしても敬遠しがちです。

もちろんビジネスでも企業内・外、プロジェクトチームなどでも同様で不安を取り除いてから行動する事がイチバン生産性を高めるやり方です。また、相手の強みや弱み、自分との違和感を受け入れて理解し行動できると信頼感が増し想像以上の化学反応やイノベーションが生まれやすくなります。

このコラムをご覧のあなたへ

もし、チームや職場の中で孤独と感じているなら、正直に誰かに打ち明けたらいかがでしょう?不安を解消できずにいるとそれは、チームにとっても、本人にとっても不幸です。

私たちがお届けするビジネスに特化した雪合戦では、そのような課題を解決するワークショップ形式の企業研修をお届けしています。ぜひお困りの方がいらっしゃいましたら、メール、ツイッターなどでお待ちしております。

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