町ぐるみで雪合戦大会 2019年 宮城県大会レポート #温泉 #お米 #お酒 ?

心のつながりを求めて東北へ
宮城県香美町で行われる 第18回 雪合戦宮城県大会に潜入。町じゅうが雪合戦大会開催を楽しむ雰囲気での開催に18年の歳月と雪合戦開催に尽力した人々の苦労を大会パンフレットに並ぶあいさつ文からも推し測ることが出来ました。前日はジュニアの部の小学生チームも含めて寒い中、大勢の人たちで会場が賑わっていたそうです。

人と人の心をつなぐ中心にここでは、スポーツ雪合戦に定め、大人も子供も雪に閉ざされた香美町での冬場のスポーツとして深く根ざしている事に気づきました。

大会2日目 準決勝リーグの戦いを中心にレポートします。

出発前の東京駅新幹線ホーム

宮城県香美町での雪合戦大会は18回目を迎えますます、宮城県内はもちろん周辺の件からも参加してくる人気の大会です。実際に前日の土曜日には、岩手県からのジュニアのチームも参加するほどの盛り上がりで、雪国との交流も盛んのようでした。

今回初めての宮城県大会の視察でした。朝、東京駅を7時16分発の東北新幹線「はやて」で古川まで約2時間の旅、古川からは冬用タイヤを装着したレンタカーを借りて、北上山地のふもと香美町へ車を走らせ、45分程で現地到着。(積雪がそれほどなくて良かった。)

まず宮城県香美町ってどんな所?

宮城県西北部に位置する香美町は、仙台から車で約一時間余り、東北新幹線古川駅からバスで約45分ほどで、人口約2万3千人の農業と工業を中心とした町です。観光名所は雪合戦会場の小野田地区の背景に映る薬莱山、標高553メートルがそびえ春から秋にかけ、登山客で賑わい、周辺には温泉その他地域を流れる鳴瀬川沿いにサイクリングロードもありスポーツツーリズムの魅力満載の香美町です。今度は夏場に行って温泉を楽しみたい!

黄色の部分が香美町です
2019年 宮城雪合戦の様子

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

女子3人以上のMIXの部がオシャレかも?

1日目ジュニアの部と一般の部の予選リーグ、女子選手が3人以上出場するミックスの部、それぞれが勝ち上がり、3チームのリーグ戦の上位2チームが2日目の準決勝リーグに進出した一般の部、10チームと前回優勝チームを含む4チームが2日目の準決勝リーグ上位チームが決勝トーナメントで争います。

ミックスの部は9つのグループ各上位2チームとシードされた2チームが準決勝リーグで上位進出を狙います。5面もある雪合戦コートに圧倒されながら、取材開始、まずはミックス前年度準優勝チームの鬼のSHOWを観戦。(一般の部にも鬼のSHOWはノミネートされていました。)相手チームの選手に雪球を当て圧倒する姿は強豪チームの雰囲気を充分に感じる事が出来ました。

 

監督が背広姿のチームが

これから試合に臨みチーム多賀城桜の仲間

何試合か観戦している中、ユニークなチームを見つけてお話を聞くと、県内の多賀城市からの参戦の「多賀城桜の仲間」と云うチームで男女8名のアスリートばかりでなく日頃、運動は全くしていない人たちもいるチームでした。ここ数年、宮城県雪合戦大会には参加していますが、準決勝リーグまで進出したのは初めてとの事、2名の雪合戦初体験の野球経験者を入れて気合充分で期待が持てました。

デフリンピック1位の選手も参加

今回、私が一番興味を持ったのは、仙台大学の学生と職員でチームを結成した「手話ひろめ隊」宮城県柴田町から初参加。耳が不自由なろうあ者と健常者とが一緒になって手話やノンバーバル(非言語)なコミュニケーションを取りながら日頃慣れない雪合戦を一緒にプレーしていたのがとても微笑ましく印象的でした。

試合開始直後のチーム「手話ひろめ隊」

その中の、中心選手に監督の先生が手話を通して聞くことができました。今回は仙台大学のろうあ者が健常者と一緒になって雪合戦をする事で自分たちの可能性を広げて行きたい。そして他にいる障害者と健常者が一緒にスポーツする愉しみを共有できるのが楽しかったと話してくれました。

よく聞くと彼は普段は陸上競技の短距離をやっていて、デフリンピックでは国内チャンピオンに輝く逸材とそこで初めて知りビックリ! 100メートルを10秒台後半で走れるそうです。東京2020パラリンピックでも頑張って欲しい!

残念ながら、練習不足も有りチームは、この準決勝リーグで敗退でした。

ダイバーシティーとしてのルール変更も必要です

大会中、彼らに雪球が当たってアウトコールが「赤6番、アウトー!」大声で叫んでも、耳が不自由なので伝わりません。その試合中、審判、相手選手含めて戸惑いが有ったのも事実です。審判が積極的に、腕をとりコート外に出すか、もしくは番号の付いたカードで知らせるしか現行のルール下では、運営できません。

今後IT化を進めて、選手のビブスまたはヘルメットにバイブレーターを装着させアウトである事を知らせるツールの開発またはあらたな伝達方法を一緒に考えて行きたい考えです。

雪合戦専門会社として是非、この問題と向き合い、障害者に寄り添ったスポーツ雪合戦を提案できるよう、自己の研鑽を務めて参ります。

それでも敢えて雪合戦大会に参加した「手話ひろめ隊」のみなさんに熱い拍手を送りたいと思います。(デフリンピック頑張って欲しいです。)

あの背広監督のチームが決勝トーナメント進出

そんな中、ひときわユニークなミックスの部「多賀城桜の仲間」が準決勝リーグでも2勝して、いつのまにか決勝トーナメント進出。負けたら”温泉行こう”がお預けに…

まさにコーラスのハーモニーが調和して次はどんなゲームを見せてくれるのでしょうか?一般の部の決勝とその結果を含め、次回にお伝えします。

つづく

お知らせ: 7月6日 土曜日 子供向け無料雪合戦教室 13:00~14:00 町田シバヒロ(東京都町田市中町1-20-23)

是非、お集まりください。事前申込制となっております。

#アツいぜ雪合戦 #SBS2K19   #こころを繋ぐ雪合戦

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