ミッドウェイ海戦のその時 敗因を見つけ対策を練る事が雪合戦でも重要です。

ミッドウェイ海戦シリーズ3 最終章

昭和17年6月4日早朝、日本空母部隊が地上攻撃用爆弾から魚雷に積み替える作業をしている矢先、3000メートル上空から、24機のアメリカ軍の急降下爆撃機が空母目がけて襲い掛かりました。

空母の船内では、約4時間目に発艦したミッドウェイ島に向け出撃した。第一次攻撃隊の100機近く(実際は撃墜されたのを含むとこれを下回る機数)が空母への着艦が終わりかけていた矢先で、甲板も兵装転換する船員とパイロットたち、そして防空の為、機関砲を撃つ隊員、魚雷や爆弾を避けるため船を右左に蛇行させる船員が正にフル稼働している矢先に、アメリカ潜水艦を追撃するために離れていたが空母艦隊の隊列に戻るために全速力走る日本駆逐艦を追跡していた空母「ヨークタウン」「エンタープライズ」からの急降下爆撃機40機、実は当初他の海域に行ったが日本空母を見つける事ができず。燃料も無くなりかけていた矢先、この駆逐艦を発見し追跡した結果の出来事だったのです。

空母赤城をはじめとする空母部隊の低空側にアメリカ攻撃機がいたため、高度からの防御ががら空きの状況になりました。そこに「赤城」「蒼龍」「加賀」の3隻の空母目がけて急降下爆撃機が爆弾を投下、空母攻撃の為、発艦中の赤城の甲板に命中しました。

本来なら小規模の火災で済むのが大炎上

兵装転換に大わらわの赤城艦内では取り替えたばかりの爆弾がゴロゴロ、そしてガソリンを満タンにした航空機が並び、危険な状況の中で投下された爆弾が甲板を抜け艦内で爆発、さらにその爆風でガソリンに引火、さらに転がった爆弾が誘爆し正に赤城は炎の地獄絵となりたった五分で大爆発で傾き、その他の「蒼龍」「加賀」も同様に大炎上を起こし海の藻屑と化し、残りの空母、山口多聞少将率いる「飛龍」が攻撃隊を発進、アメリカ空母陣に一矢を報いた結果となりましたが、アメリカ空母からの艦載機の攻撃でその日の薄暮、海の藻屑になり艦長、山口多聞少将、その他多くの船員、パイロットを失う事となりました。

これを雪合戦流に翻訳するとこうなる

前述でFWは戦闘機、BKは空母と例えてお話ししましたが、BKからの雪玉補給がなければ攻撃する事が制限され勝ち目がなくなります。また、FWを失う事によりBKは前に出るケースが増え徒に被弾する事が多くなります。

監督やBKから空母が来ているから注意するようにと伝達されていれば、その空母からの雪球の数と流れをキャッチしどこが手薄かを見極め攻撃する事が求められます。また、FWからの直撃弾のほか、BKからのロブ攻撃(高く雪球を放ちシェルターに隠れた相手プレイヤーに当てる)がこの急降下爆撃機の役割になります。

最終的に相手選手全員をアウトにさせる、相手陣地のフラッグを奪う、終了時間後に相手チームより一人でも多く生き残る。これらのオプションを選択し、目的を定めるのがリーダー(監督)の仕事となります。

予め相手の動きを予測し、かもしれない危険を察知、いくつもの雪球が飛び交うコートで瞬時に判断する事がプレイヤー全員に突き付けられたマネジメント力になります。

空母4隻を失わない雪合戦の戦い方

①監督みずから自チームの戦力を分析し、適材適所に人員を配置、もしものことを想定して全員で共有。

②チームメンバー一人一人から意見を聞き、提案しやすいチームとする。またお互いの個性を把握し尊重できる環境つくりに努める。(全員意見自発的に参加させる事)

③勝つための目的、戦略戦術を全員で共有する、ウチのチームは防御型で行くなど

④相手を尊重し研究する、たとえ格下の相手でもその人間性を尊重し、長所を見つける事に力を入れる。

最後の④で何故、相手の短所を見つける事をしないで長所を見つける事に力を入れるのか?答えは簡単です。あなた自身をもっと成長させる起爆剤となるからです。

これらの戦い方と実戦をスポーツ雪合戦の研修の中で学ぶことが出来、翌日からのビジネスシーンで活用していただきたいと願います。一人一人が時代の失敗から頭で学び、それを雪合戦で身に着ける、現場に於いても、指揮する場面でも活用して生産性を最大限に高める事が可能です。

ミッドウェイで日本海軍が勝つために取らなければならない施策

①目的を一つにする

空母部隊を殲滅するための作戦なので、陸上への爆撃は二の次でよい、

②司令艦隊との距離を縮め、コミュニケーションを密にして戦う

空母艦隊から600キロ離れた洋上からでは意思疎通、特に微弱電波での交信やサーチライトでのコミュニケーションが必要。司令官山本五十六は言葉が少なかったと言われているが5W2H(いつ、どこで、何が、誰が、どうして、どの位の量、結果はどうだったか)の事項を正確に相手に伝えなくては、そもそも指令にはならないと思うのは私だけではない筈です。

③危機意識と自責の問題

戦場(現場)では、予想できない事が数々噴出します。それを起きるかも知れないとマネージメントするのとしないとでは大きな差になります。「〇〇あるかも知れない」と意識しておくことがリーダーに求められる技能と思います。そして、問題点を他人任せでなく「これは私の問題だ!」と想起し改善する事が大事であると思われます。

実は、この海戦の2か月前のインド洋上に於いて空母「赤城」は同じような状況でイギリス爆撃機から空襲を受けていたのです。このケースでは爆弾が当たらず事なきを得ていました。反省が生かされていたら、少なくとも被害を減らすことが出来たと考えられます。

④相手を過小評価しない

明治の日本海海戦、そして真珠湾攻撃の奇襲で日本海軍は驕っていました。成功はもう過去のものと割り切って、戦略を組めば、近海で展開していた、2隻の空母と補助用の空母を使って、作戦で使える航空兵力を最大限にしていれば、おそらく2隻の空母を失う程度で、ミッドウェイ海戦を勝利したと思われます。

⑤常に自問自答を

今回の海戦は事の全容を無線傍受と暗号解読でアメリカ軍サイドに作戦を読まれていたことが大きなハンデです。しかしながらその時点ではまだアメリカ軍も日本艦隊の正確な位置を認識できず、これを覆す要素は日本側にもたくさんありました。偵察機を減らして飛ばした日本、最低16機を飛ばして180度網羅したアメリカ。

自分たちのやり方を逐一検証し、自責の念を持って改善しなければ、結果は明白です。

エピローグ

2019年11月 アメリカでミッドウェイ海戦をテーマにしたミッドウェイ(Midway 2019)公開されるそうです。日本からは浅野忠信さんが出演。今後もこの話題から離れなくなりそうです。

これらを記述するに当たり協力いただきました。Tシャツショップ オサベッティーズの長部様、ルール監修日本雪合戦連盟、その他 失敗の本質(戸部良一ほか)、学研 歴史群像太平洋戦史シリーズ、その他「戦略は歴史から学べ」鈴木博毅著(ダイヤモンド社)などの文献、NHK「その時歴史は動いた」など映像からの情報も参考にさせていただきました。

私は決して軍事オタクではありません。サバゲーマーでもありません。でも、日本が失敗した先の大戦から学び、それを礎にして21世紀ビジネスにおける多くの課題を解決するための方策を常に考えています。現在でも、同じような派閥意識や上位下達、学歴社会などを取り払い、風通しの良い職場環境を作り、生産性を上げて世界に冠たる日本を作るお手伝いをして参ります。

最後に、この大戦で斃れた多くの御霊に哀悼と感謝の念を示し、世界平和を祈るばかりです。

Rest in Peace forever!