東京ゲームショウ2018とツーリズムEXPOジャパン2018を視察して感じた事

仕事の無かった9月、空いた時間を活用して2つの人気展示会を視察

その中で、私たちが出来る事は?

29万8千人が来場した東京ゲームショウ2018

ここ数日、東京地方はどんよりした天候で9月に入り雨の降らなかった日が3日しかありません。幸いな事に屋外での雪合戦イベントの依頼が無い私共の会社には影響がなく助かりました。それで、外の世界も見たいと思い、日頃ゲームをしない筆者が幕張メッセで9月20日~23日まで開催された東京ゲームショウ2018と東京ビッグサイトで同日開催のツーリズムEXPOジャパン2018に行ってきました。

小さくまとまり過ぎたツーリズムEXPOジャパン2018

仕事の合間を見つけ、品川のオフィスから電車を乗り換え、30分東京国際展示場(東京ビッグサイト)で行われたツーリズムEXPOへ行ってきました。広い東展示場をフルに使い、国際色豊かな海外エリアとインバウンドや地方創生を目指す国内観光エリア、観光業者の講演などを行うビジネスゾーンと会場内だけでもシャトルバスが必要なほど広く感じました。

昨年は日本雪合戦連盟のお手伝いで国内観光エリアでの展示と雪球を投げるデモンストレーションを行い両日500人を超える参加者に恵まれましたが、今回は出展はナシ!

昨年有った雪合戦連盟とMLBの姿はなく、スキースノボーエリアも縮小してスポーツゾーンは閑散。逆に東京パラリンピックを迎える東京都が主体となり車椅子バスケットボールとボッチャのスペースを設け、誰でも参加できるスタジアムを展開していました。

韓流ドラマで沸いた韓国ゾーンも平昌オリンピックが終わり、目立ったイベントもなく去年よりもトーンを下げて展示。代わりに台湾やロシア勢に力強さを感じて、今後はそれらの国とのビジネスの可能性が高まりそうです。

フィンランドの雪合戦会場は北極圏にあった!

続いて訪問したのがフィンランドブース、ご存知の方も多いかと思いますが、3月末から4月初旬にかけ、ヨーロッパ中の雪合戦ファイターがケミヤルビ市に集まりヨーロッパチャンピオンを競い合います。スイス、オランダ、ロシア、スエーデン、ノルウェーなどのチームが首都ヘルシンキから北,飛行機で約一時間、車で乗り継ぎさらに一時間の聖地ケミヤルビに集まって来ます。日本からも北海道の連盟の方々が参加または審判交流しています。オリンピック採用に向け重要な雪合戦大会を今後も続けて欲しいと思います。

フィンランドに行った事が無い私にとって、正に地の果て、地図上は北極圏に位置しとても寒い地域と云うのが感じられました。去年は夏の雪合戦(まさに白夜の雪合戦)大会が開かれて街を挙げて、雪合戦を盛り上げています。但し、ブースにいる在日行使やフィンランド人の多くが雪合戦をご存じない方が多いのが現状でまだまだと言う気がしました。

その他の国で雪合戦の話をしましたが、ブラジル以外は白い眼で見られ悲しかった。

雪の無いドミニカ共和国やブラジルでのビーチ雪合戦の可能性。メジャーリーグに多くの選手を輩出するカリブ海のドミニカ、サッカー大国であると同時にスポーツ大国を目指すブラジル。彼らの国が冬季競技で出るとしたら度の競技種目なら可能だろうか?

 

答えは 正に雪合戦?

彼らのアツイ性格や俊敏性などを考慮し、アジリティが強いサッカー大国ブラジル、馬力を求める野球を国技とするドミニカがそれぞれの競技から培うものを凝縮してチームで行動するなら正にスポーツ雪合戦の出番です。コパカバーナやイパネマビーチそしてカリビアンリゾートでビーチ雪合戦なんて魅力的です。

国内でも反響が

国内観光業者、特に温泉旅館やコンベンション施設などでは今後、政府の掲げるスポーツ産業15兆円のお題目に向けての施策が急務です。スポーツコンベンションで儲けるのか、もしくはスポーツ・ツーリズムで稼ぐかしか目下の処、答えが出て来ません。

いずれにせよ、人の心を揺さぶるイベントが無ければ厳しい状況です。これを商機として捉え、雪合戦を核としたプランを弊社として提案して行きたいと思いました。

壮瞥町で町おこしに成功した※昭和新山国際雪合戦をお手本にもさせていただきスポーツ・ツーリズムで日本の素晴らしさを伝えて行けるコンテンツを産み出さなければ!

※2018年 昭和新山国際雪合戦を運営するNPO法人 雪合戦インターナショナルがスポーツを通じて健康づくりをし、ツーリズムや産業振興、地域振興(まちづくり)に貢献している団体・グループの顕彰を行う「スポーツ振興大賞」を受賞しました。

大学生もツーリズムEXPOに出展

今回、旅行業を学ぶ学生さんとその大学の教授陣とも意見交換する事が出来ました。

スポーツ雪合戦を通して地域創生、集客イベントとして面白いという意見やこれを産業にして世界に売り込めば、クールジャパンでイケるかも?など有りましたが、さらに若い感性でブレークスルーを起し、世界に類を見ない観光コンテンツを共に作り上げたいと思います。

イパネマビーチでサッカー

総括

この4日間で20万人を超える来場者に恵まれたツーリズムEXPOジャパン2018でしたが、全体的にはブース数の減少。同じ内容の繰り返し、ライバルイベントの出現(同日 東京ドームでも日本の祭りを開催)などでテーマ内容が希薄に感じられ、有料入場者にとってのメリットをいかにアピールするか今後の成否のカギを握るファクターだと感じられた旅行博イベントでした。

次回は東京ゲームショウ2018 TGS2018に続く